FXの仕組み
ここではFX初心者のために、簡単にFXの概要を説明しております。まだ全くの初心者でという方は、一読していただければ、何となくFX取引のイメージがつかめるのではないかと思います。
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FXって何?
外国為替証拠金取引。ある任意の通貨の為替レートの変動に対し、買り→売り、売り→買いをすることによって差額を得る、もしくは失うという一連の投資システム、およびその行為のことです。
例えば、身近な「米ドル/円」を選び、「1ドル100円の時に買う」→「1ドル101円の時に売る」なら、1円の差額に対し利益が生まれます。もしかりに「1万ドル」買っていたなら、1万×1円となり、日本円にして「1万円の利益」となります。
さて、FXをご存じない方はここで思います。「1円の上昇くらいは起こりえるけれど、そもそも1万ドルも買えるほどのお金は持ってないよ。1万ドルって、そのレートで言うと100万円だよ。」と。
レバリッジの存在
ところが、ここがFXの一番の醍醐味であり、100万円を用意できなくてもその取り引きができてしまうのです。それがレバリッジ=証拠金倍率と呼ばれるものです。これは「資金×○倍で運用」と考えるとわかりやすいかと思います。
簡単に説明するなら、「10倍のレバリッジ」で取り引きするなら、資金を10倍と設定できるので、10万円の資金で100万円での運用が可能となります。上記の例の1万ドルの買い(10倍レベリッジ時)は、FXでの取引では「10万円」で買うことができます。現存の最大レバリッジの「50倍」で運用するなら、大まかに言って50分の1の資金の「2万円」で、1万ドルの取り引きが可能となります。
そして、その利益は有難いことに50分の1に再変換されることなく、「1万円の利益」のまま手元に入ってきます。このようなことから、例えば2万円からでも、うまく取引すれば1万円の利を出すことは可能になるのです。
もちろん、これは「想定通りに値が動けば…」というもので、逆に動くことは当然起こりえます。そうなると、1円の差額に対し利益でなく損失が生まれます。上述のように、損失も50分のに戻されることはないので、そのまま「1万円の損失」となります。
ロスカットシステムについて
「5千円の資金で1万円の損失?」と思う方もおられるでしょう。そのために設けられているのがロスカットという仕組みです。
口座内資金以上の損失にならないように、口座資金総額の何%になると自動的に決済して損失を口座資金内で食い止めるというシステムがあります。これにより、基本的には口座にある金額以上の損失を被らないようになっています。
しかしながら、経済指標や世界情勢の急変により、為替レートが一瞬で急上昇、急降下することも起こりえます。その場合、口座内資金内で食い止めるというロスカットシステムが遅れて働くこともあるため、口座内の予算を超えた損失が出る可能性もあるにはあります。こうなった場合は、そのFX口座への不足分の振込義務が生じます。
このように書くと、やはり何だかこわいなと思われて敬遠される方もおられることと思います。しかしながら、口座額を超えて損失を食らうことはそうそうは起こりません。少なくても、重要指標時(毎月第一金曜日の米国雇用統計など)にポジションを持っていなければ、口座内資金を超えた損失を負うことはまずないと考えていいでしょう。
スプレッドについて
為替レートの実質売買、「買い」「売り」の値の間には、わずかならが値差があります。例えば現在のドル円の値は「100円50銭〜100円52銭」というような形です。これは「買いなら100円52銭で買えますよ」、「売りなら100円50銭で売れますよ」ということを意味しています(左レート画面参照)。
となると、100円52銭で買った瞬間に売ろうものなら(100円50銭でしか売れないので)、実質1ドル毎に2銭の損益になるということになります。1万ドルの例でみれば、買ったその瞬間を「2百円の損益」と捉えることができます。よって、最低でも2銭のドル高(円安)を待たないと損をしてしまします。
どのFX業者でも、このように買値と売値の間にはわずからがら値差があり、これをスプレッドと呼んでいます。そしてこのスプレッドの広さはFX業者によって異なってくるので、スプレッドが狭い業者を選んだ方が勝率が上がる=お得となるわけです。
今の例ではスプレッドを2銭としましたが、スプレッドの狭い業者だと0.5銭〜なんてのもあります。このように業者によって若干の差があるのは、為替レートが常に流動的なものであり、各業者が設定した数値によって値が決まっているからです。
取引時間について
月曜日(日本時間の朝6時or7時)から土曜日(日本時間の朝6時or7時)までの平日24時間取引が可能です。逆に言うと、土曜日と日曜日は取引ができません。そして、週が明けて為替変動が再開した時は、週末の終値から上下どちらかに大きく動いてスタートすることが多いです(俗に「窓が開く」と言います)。この週明けの変動があるので、多くの人は週末には建玉決済するというのが一般的です(中長期のスワップ金利狙いの方はこの限りではありません)。
このようなことから、仕事から帰ってきてから寝るまでの間にも十分取引は可能だと言えます。また、朝仕込んで指値or逆指値で自動決済という方も多いと思われます。いずれにせよ、世界中で取引されているので、為替相場は週末以外いつでも開かれています。
レバリッジ規制について
今現在のところ、多くのFX業者が200倍くらいまでのレバリッジを設定しています。(業者によると400倍が可能なところもあります。)しかしながら、もうしばらくすると、このレバリッジに規制が加わります。
金融庁により、2010年8月からレバリッジ上限が50倍に、さらにその翌年2011年8月には上限が25倍に順次引き下げられる予定です。反対意見の多い規制ではありますが、どうやら施行されるのは間違いなさそうです。