為替分析の基本
ここではFX取引をする際の、2つの分析方法ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の基本的な部分について解説いたします。どように情報を収集し、どのようなチャート分析があるのかというようなところを簡単に取り上げます。
ファンダメンタルズ分析とは?
ファンダメンタルズ分析とは、簡単に言うと、経済や金融の基本的な諸要素(ファンダメンタルズ)を分析して為替レートの予測に役立てようというものです。為替レートは経済指標や金利政策の発表などによって強く影響を受けます。金利が上がる→その通貨を買う人が多くなる→その通貨の価値が上がるなど、基本的な諸要素を理解しながら、日経新聞やロイター通信の情報に目を通しておくことは、為替レートの中長期的なうねりを予想するのに役立ちます。
しかしながら、初心者の方にとっては、これらを意識的に取り込もうとすると逆にストレスになるかもしれません。これらは意識的に行動しなくても、為替で利益を上げようと努めると、自然に開けてくる世界です。実際にFX取引を始めると、各国の経済指標の発表日時などのリストが各FX業者より提供されます。それら指標の予想値と結果値、またその結果を受けての為替レートの変化具合を目の当たりにすると、為替がどような要素で変動していくのかがわかってきます。
そうなってから、例えば日経新聞などを購読し始めたり、あるいは経済情報に特化したニュース番組を意識的に見たりしても遅くありません。あくまでも大切なのは、自分から興味を持って情報収集していくことです。
ちなみに、経済情報に特化したニュース情報番組として有名なところを言えば、テレビ東京系の「モーニングサテライト(平日の朝5時45分〜6時40分)」や「ワールドビジネスサテライト(平日の夜11時〜)」などがあります。特にモーニングサテライトでは、毎朝今日のモーサテレンジというコーナーがあり、その日の米ドル円の為替レンジ予想が示されます。このニュースを見ているだけでも、ある種のファンダメンタルズ分析と言うことができます。
テクニカル分析とは?
FXの口座を開設すると、各業者の提供する為替チャートが見られるようになっています。インターネットブラウザを通して見る場合もあれば、専用のソフトをインストールして見る場合もありますが、いずれにせよ、何かしらの分析ツールがついてきます。例えば、一定期間の過去のレートの平均値をグラフ化した移動平均線、現在の為替相場の状況を一目見てわかるようにと開発された一目均衡表、売りと買いの相対的なバランスを視覚的に示すRSIなど、様々な分析法があり、それをチャート上に表示できるようになっています。
これらそれぞれのテクニカルツールの理解には若干の勉強が必要ですが、これらをマスターし駆使していければ、相場の流れやトレンドの転換点などをある程度適切に予想することができるようになります。このテクニカルな部分と先のファンダメンタルな部分を合わせながら、自分なりの売買ポイントを確立していくというのがトレーダーの一般的スタイルです。
テクニカル分析の技術を磨くには、業者の提供するチャートが重要になってきます。あまりテクニカル分析ができない為替チャートしか提供していない業者だと、いくら取引してもなかなかテクニカル分析はできるようにはなりません。
そこで個人的にお勧めしたいのがメタトレーダー4(MT4)と言われている為替チャートです。こちらは高価なチャートソフトに劣らない高機能を備えており、登録さえすれば、デモ口座として一定期間無料で使うことができます。一度お使いになると、テクニカル機能の豊富さに圧倒され、そこからこのテクニカルはどうやって使うんだ云々と、試行錯誤を通じて少しずつテクニカルのいろはを身につけていくことだろうと思います。
もともと、ロシアのMetaQueotesSoftware社が開発したソフトで、今や全世界に普及していますが、日本でこのMT4を使用できるFX業者は限られています。デモのサーバーは海外にあることから、時間表示も日本対応となっていないのが少々厄介で、慣れるまでは多少気になります。ただし、日本の業者の内、121証券で口座を開設すると、日本時間表示でMT4が使えます。このチャートが気に入ってしまった方で、どうしても欧米時間表示が気に入らない方は、素直に口座開設をしましょう。